「歩く」ということ

自分の両親は90近くになった。
まあ何とかギリギリ生きている。

父親は79も後半から腰が曲がって毎日がつらそうでかわいそうだ。
母親は、昔は父よりは病気がちだったが今では腰の曲がった父よりは
健康と言える。

父も腰さえ伸びていればもっと幸せなはずなのに、、、、。

ここまで元気に生きているのだから贅沢な望みなのかも知れないけど
ちょっと考えてみた。

父は昔から歩くのが嫌いだった。
どこに行くにも自転車。自転車で随分と遠出もしていた。
一見健康そうだけど、自転車に乗る行為は人間本来の姿ではないと思う。
筋肉を鍛える運動としては効果が高いけど、あの姿勢といい一生続けられる姿勢じゃあない。
何が、人間にとって一番合理的な運動かと言えば、やっぱり歩くことだと思う。

腰痛になやんでいたおっさんが山歩きをはじめたらすっかり症状が出なくなった話も聞いた。

歩いて、余力があれば軽く走るのが一番体に良いのではと思う。

筋肉を鍛えたりするのに自転車に乗るのもいい。
長距離移動はやっぱり車しかない。
しかし、決して歩くのを億劫になってはダメだ。

父には死ぬ寸前まで幸せでいてほしい。
もう腰はどうしようもないが、自分は妻のためにも、何より自分のため
出来るだけ自力で歩ける体を保ちたいものだ。