父への感謝

父は、今死への道を一直線に進んでいる。
心不全で入院して、病状はあまりよくならない。

すぐかもしれないし来年かもしれない。
すぐそこに終末が待っている。

できればもう一度ちゃんと食事がとれるように回復してほしい。
ちょっとでいいんだ。一か月いや一週間でも。

心不全の原因は肺に水が貯まっているせい。
利尿剤などを投与して水を排出する処置をしているけど、、、。
まあすなわち、老化で体の循環機能がそろそろ終わりに近づいているということ
のようだ。
なので、水を自力でからだの外へ排出できない。
その分肺機能が低下して、心不全へと。

胃癌から復活して去年一年間は何とか自宅で過ごせた。
まあそれで十分といえばそうなんだけど。

父は、頭の良い人で私のようなバカが歯がゆくて仕方なかったみたいだ。
何をやるにも口を出してきてそれはもうウザイことこの上ない存在。
まあ一人暮らしして逃げたけどね。

それやこれや、恨みつらみは山ほどあるさ。

でも考えてみよう、少なくとも自分が大学を卒業するまで何不自由なく
自分を経済的に支えてくれたことは確かだ。
そりゃうざかったけど、飯を十分に食わせて教育も大学まで親の金で行かせて
くれた。

それだけで十分、というかおつりがくるくらいだろう。
世の中、経済的な理由で大学に行けない奴だってたくさんいるさ。
更に、虐待するような親や、子供にたかる毒親だって存在する。

今となっては、父へは感謝しかないね。

父の容態については自分はどうすることもできない。
せめて裏の神社へお参りするのと、医療対応の有料老人ホームを準備
するくらい。(これも父が自分で稼いだ金だから)
それと在宅介護中の母を精一杯介護することかな。

今月末に有料老人ホームへ移ってちょっとだけでいいから
元気になって欲しい。
無理に生きろとは言わないよ。