ダイエーの消滅

今日、ニュースでダイエーがイオンに完全子会社化されると
あちこちで報道されていた。
もうずいぶん前から決まっていてニュースでも流れていたのに
なんで今日またあらためてニュースになるのかな??
と思ったら今日の株主総会で決定ということらしい。

今までダイエーについては「なんで救済したか??」ということで
批判を日記に書いてきた。
一方今日のダイエー消滅のニュースに伴って一緒にダイエーの歴史みたいな
記事もたくさん目にすることができた。

そこで創業者の中内さんについて書かれていたことでちょっと「やるな」と
思ったので日記に書くことにする。

安売りのスーパーを経営するにあたり、被害を受ける近くの商店街が雇た
暴力団員とも真っ向から喧嘩しながら商売をやったそうだ。
棍棒をもって店に寝泊まりしてまでも商売をやりきったらしい。

さらに、パナソニックとも販売価格で正面から対立したらしい。
当時メーカーは適正価格販売を小売に強いていたが、
「いくらで売ろうがこっちの勝手だ」「価格は客が決める」
と、全くメーカーの言うことを聞かなかったらしい。

この2つのエピソードを記事で読んで、やっぱり流通に革命をもたらした
存在であったことは間違いないと思った。

しかし銀行から金を借りては買収を続ける拡大路線は、バブル崩壊
全く成り立たなくなり、一気に資金がショートして終焉をむかえた。
この時、行政は冷酷に倒産させればよかったものを、なぜか「影響が大きい」
という配慮で、何度も債務放棄を銀行にやらせて生きながらえさせた。
その間、自分の知っている限りは一度も黒字を出していないはずだ。

ホント、不渡りを出した時点でハイ終了!!。というのは資本主義社会の
大切なルールだと思う。そのルールは決して破ってはいけないのだと思う。
そうやって、悪い遺伝子を人為的に生き残らせてしまった。

自然の世界を見れば昔から自分でえさを取れないものは淘汰される。
そうして生き残った動物が子孫を残すことで、環境に適応した強い遺伝子を
もったものに進化していく。

資本主義で倒産をさせないというのは弱い遺伝子を残していくことに
他ならない。
今後これを教訓とできるだろうか??