政府やアナリストの景気判断

政府の経済担当大臣(財務省経済産業省など)は、アベノミクスの効果がだんだん出てきて
景気は緩やかに上昇しているとの判断だ。

WBSに出てくるアナリストや経済評論家もまあほぼ同じ。
中には、やばいと言う人もたまにいる。

消費税が上がったからって必需品は消費せざるを得ないし、
景気がいいという雰囲気が巷にあふれれば、収入とか物価とかに関係なく
消費は伸びる。
5%が8%に上がって実際に一日あたりの出費はどれぐらい増えるかというと
まあ一日3000円使ってる人は90円増える。
90円なんてどうってことないだろう。
つまりはそういうことだ、景気というのは「雰囲気」だ。

というのが景気回復の判断をする人たちの論拠。これはある程度所得が安定している
人については当てはまる。
自分も一部上場の会社の社員だった頃はそう思った。
精密機械の会社で給料は上場会社では底辺だったが、それでも消費に対しては
安定していたように思う。少なくともいまの3倍以上の消費をしていた。

しかし退職して野にでると、これは違うんだな。リーマンショックの時は半年無収入だったし、
慎重なやりくりをしないとすぐにお金が底をつく恐怖と向かい合った。

政治家で景気に対して判断をする大臣や政府高官、アナリスト、テレビに出るような経済評論家
みな優秀な人たちで収入もその優秀さに見合う高いものだと思う。

そのような人たちと、私たちや自分以下の収入の人たちとは、消費に対する判断が全く違う。

消費税10%にすべきかどうか今政府は検討中だとおもう。
一つ言えるのは自分以下の収入の人たちの消費は一気に慎重になるだろう。
ここで判断を誤るとまた不景気が到来するだろう。

10%は財政を考えると致し方ないとの意見もある。
0→3→5→8と消費税を上げてきて財政状態は良くなったろうか??
逆に悪くなってきている。なぜかといえば、増収分は借金返済には一切回らずに
あらたな使い道(投資先)へと消えていくからだ。

今度8→10にした場合に増収分は確か福祉などもう使い道は決まっている。
それは新規に発生した新たな回収見通しのない投資先だ。

つまり消費税上げても上げなくても財政は一向に良くはならないのである。
だったら10%は止めて早く財政破綻した方がいいんじゃあない??