また出てきたホワイトカラーエクセンプション

阿部総理大臣になってから、小泉~安倍政権時代の経済のブレーンと言える
竹中さんがまたまた影響力を増してきているように思う。

竹中さんは当時確かに結果を出したし、それを評価できると思う。

ただ、前回の安倍政権の時に掲げたホワイトカラーエクセンプションは
資本主義の原則を覆す悪い制度だと思う。
それがまたまた新聞の記事に載りだした。

どうして資本主義の原則に反するのか。
ホワイトカラーエクセンプションはホワイトカラーの残業代金をなくすこと。
時間ではなく成果に対して報酬を払うという考え。
一見厳しいけど納得できる制度のような気がする。

でも違う。A社とB社が同じような製品を開発から販売までこぎつけるのに
2年間かかったとする。
実質の労働時間はA社はB社の2倍かかったとしよう。
そうA社はB社よりも強烈な残業を強いられてやっと製品化にこぎつけた。
しかし、A社もB社も残業代は出さないからコストは同じ。

明らかに、効率よく製品化したB社はA社よりもメリットがあっていいはずだ。
そう残業代という人件費が少なくて済むからだ。
しかしそれがホワイトカラーエクセンプションのおかげでチャラになる。

時間は明らかな金銭的なコストであるはずなのにそれを、企業は対価として
負担しなくてよくなる。
明らかに施錠な競争ではなくなるだろう。
もちろんホワイトカラーの従業員はたまったものじゃあない。
全ての企業がブラックになる。

より優秀な会社が勝ち残るという弱肉強食の資本主義の原則がゆがめられる。