IPv4アドレス枯渇とIPv6

IPv4アドレス枯渇で、IPv6が注目されている。
しかし、IPv6が注目されているのは自分がまだ大手精密メーカに勤務してたころから
すなわち1900年代から。

そのころから、IPv4の枯渇に対して警笛が鳴らされてIPv6に置き換わらなければならない
と言われ続けてきた。
IPv6元年なんて事も言われたりした??

でも、会社内のアドレスはずっとIPv4だし、インターネットが爆発的に普及しても
IPv4が使われ続けてきた。
それは、グローバルIPとプライベートIPを使い分けることで殆ど無限に
IP空間が確保されるからだ。

IPを電話番号のような、世界唯一のものと考えるからIPの枯渇が問題になる。
会社では内線電話番号と外線電話番号をうまく使い分けている。
でも最近は内線電話全部に外線番号が割り当てられていたりする。

たしかにP2Pでは、唯一のIPでないとシステムが複雑になるけど、それでも
Skypeは違うプライベート空間でIP電話を実現している。
それは、電話番号の特定をIPで行っていないから。
さらにP2Pの前にまずSkyeのサーバを経由する前処理があるからだ。

そういうことで、厳密なP2Pでなければ現在のIPv4は絶滅の危機に全く瀕して
いない。

今後IPv6が普及するかどうかは、IPv4を使い続けるコストによるのだと思う。
変なたとえかもしれないが、IntelのCPUは現在世界中で一番利用されていると
思うけど、このCPUいまだに640Kの壁の問題は引きずっている。
さらに、16ビットメモリの遺産ともいえる、前16ビットと後ろ16ビットの反転なんていう
とんでもない仕様をひきずっている(32ビットまでは)。

こんな欠点を抱えたままで、過去の資産を捨てずにここまで成長してきたCPU
それがインテルのCPUだ。CPUの設計という点ではモトローラの方がよっぽどすっきり
している。

これを見るとIPv4も欠点を不自然な補完技術で補いつつずーっと発展をつづけて
IPv6はついに普及せずに終わると言うストーリーもあるのかもしれない。