IPアドレス枯渇問題

いよいよIPv4のアドレスが枯渇してきているらしい。
来年か再来年にはもう配布するアドレスが無くなるらしい。

どのような問題が起こるかと言えば、新たに参入するプロバイダは
どこかが倒産してIPアドレスを放棄しない限りサービスが出来ないと
言うことになる。

レンタルサーバ屋さんなどグローバルIPをつけてサーバを貸している
業者は自分の今の持ち分IPの範囲でしか売り上げが上がらなくなる。

結果、IPアドレスのやみ市場が出来るのではと思う。
石油や大豆のような正式な取引所ができるかも知れない。

でも、それがネットの成長を大きく阻害するかというともしかしたらそれほどでも
ないのかもしれない。

WEBを立ち上げるだけなら、共有のIPで十分だしレンタルサーバも専用
サーバでない限り1つのIPを何千人で使い分けることだってできる。

各パソコンだってグローバルIPでやっている人は少数だと思う、
NATルータ経由のプライベートIPが殆どだ。

現在、プロバイダは各ユーザのアクセスに対して動的グローバルIPを付与
しているけど、これをプロバイダ内のプライベートアドレスにすることも
可能だと思う。

IPが確定しないと犯罪の温床になるとの話もあるけど、少し手順が増えるだけだ。
各プロバイダは、個人ごとのアクセスを管理できるし、アクセスされたWEBは
どこのプロバイダからのアクセスかわかる。個人の特定はそれほど今に比べて
大変にはならない。

セキュリティという観点からしても、各個人がSSLの認証キーを持つように
してWEBもPOPも大方のサービスをSSLにしていけば今のインフラの改変は
少なく個人特定ということが可能だと思う。

このままIPv4のまま枯渇後も結構普通にインターネットは運用されていくのかも
しれない。

IPv6についての雑感は別にしたいと思う。