アベノミクスで景気良くなったとは言っても

とある温泉町の旅館がつぶれた。
よく知った旅館で、毎年世話になっていた。
回りの旅館もどんどんつぶれていく中で、さすが自分が気に入って利用してるだけ
あると思っていたのだけど、ダメだったみたいだ。

旅館の経営は大変なんだろう。
普通に真面目に商売してれば、食べていける時代はとうに終わって
いるのだなと実感する。

それとは別に、仕事で会計のシステムを作った個人経営のスーパーが
赤字続きで先が長くないらしい。
システムの改修を頼まれて久しぶりに伺ったら、客はちゃんと入っていた。
盛況ってほどじゃないけどまあ普通にお客さんいたけどね。
社長の息子さんに聞くと、
「個人経営はもうダメですよ」
「利益の出る値段で売ったらお客さん来ない」
「赤字覚悟で安売りしてる」
仕入れでボリュームディスカウントできる点で大手にはかなわない」
らしい。
個人経営ったって結構な人数の従業員がいて2~30人はいるんじゃあないかな。

このスーパーも普通に真面目に商売してきたけど、競争に敗れつつある
のが実態なのか。

経済指標を見ると安倍政権になって明らかに良くなってきているのは
からしい。そうリーマンショックの最悪期に比べればね。

でもそんな最悪期を切り抜けてきた旅館やスーパーがこの時期に力尽きる。
なんかやるせないね。

当たり前のことだけどお金がショートしたら、人間詰んでしまうということ。
他人ごとではなく、明日のわが身。
非正規の契約社員で収入はとても少ない。
いつショートしてもおかしくないね。