ホワイトカラーエクセンプションがいかに資本主義ではないか!!

安倍首相は、企業の収益を伸ばしてひいては国民の所得を上げて、
日本を豊な国へしていくというのが構想なのだろう。
これは本人の演説や、日ごろ報道されている内容から考えて間違いはないと思う。

消費税を上げて法人税を減額するというのもその一環だろう。

これが正しいのか、間違いなのかはだれもわからない。

だが「企業の国際競争力を上げる」ためにまたぞろ「ホワイトカラーエクセンプション」
導入を模索している。
そうホワイトカラーは残業代金なし。成果にたいしてのみ報酬を与える、というもの。

これは今までに何度も日記に書いたけど。間違ってる。
企業は物であったりサービスであったり、いかに低コストで高品質のものを生み出して
収益を得るかというこで勝ち残っていくのが資本主義だと思う。
それができない企業(できても負けた企業)は市場から退場させる。
これはどう考えても資本主義の原則だろう。

それをホワイトカラーエクセンプションは、低コストでものやサービスを提供
できなくても市場から退場させないで保護してあげる、という仕組みだ。

ある優秀な企業がホワイトカラーの残業代金10で作り出した物と
ダメな企業がホワイトカラー残業代200で同じ物を作っても
その商品の開発にかけたコストは変わりないということになる。

どう考えてもおかしい。残業代10で済ませた優秀な企業が勝ち残ってしかるべき
なのに、そうならないかもしれない。

これは農業の保護や収入保証と大して変わりはないと思う。
本当の意味で競争力をつけることにはならない。

こういう歪んだ制度は最終的にはリーマンショックのような大きな衝撃になって
あとあと代償となって帰ってくる。
止めてほしい、「ホワイトカラーエクセンプション」。