日本の電気メーカーの不振

ソニーNEC、シャープ、パナソニックと軒並み大赤字に見舞われている。
中でもシャープは資金がショートするのではというところまで来ている。

この状況について、いろいろと原因が新聞やネットで解説されている。
それらの解説はどれも事実だと思う。

たとえば、円高や、大企業病などなど。

翻って東芝、日立は黒字。
とりわけ日立は今年の3月期は過去最高益だったような気がする。
イギリスからも鉄道車両の大量受注を勝ち取ったらしい。

まあ経営者の先見の明の違いといえばその通りなのだが、
日立も少し前は日本の家電メーカの中では一人負けしてた時もあった。
コンシューマ向けの主に弱電製品が競争で次々に負けて撤退を
余儀なくされた。他のメーカはその時は勝ち残った。

そして日経ビジネスなんかには日立の経営の間違いが多く指摘されていたと思う。
これだから日立はダメなんだと。

ところがところが、負けた分野をどんどん切り落として、強そうなところだけ残して
いったら過去最高益になっちゃった。

こう見ると、今の日本の電気メーカも一口に経営が悪いとはいえないと思う。
結果がすべてだから、今会社の状態が悪いってことは良い経営とは言えないが
めちゃくちゃ悪い経営ともいえないと思う。

この窮地においてどう判断してどういう方向に行くかが問題なのだと思う。
現在どっちの方向がいいとは全く言い切れない。当たるもはっけはずれるもはっけ
だと思う。

数年たって勝ち残った企業が初めて結果論として良い経営を自慢できるのだと
思う。

「あの時みんな、コンシューマ部門から撤退したがわが社は歯を食いしばって残った。
これが勝ち残れた原因だ」
「わが社は、早急にコンシューマ製品の分野から撤退した。これが良かった。」
「わが社は、、、、、」
たくさんの違った成功物語が聞けることを願う。