親の束縛

今日NHKの「所さんの大変ですよ」が面白かったし、
ちょっと笑って済ませられなかった。

老人が田舎の格安物件に住んでいるという話。

みんな経済的な理由や、終活を目的としている。
まあ、なんというかバラエティーの貧乏紹介とは一味違った。

その中で、母親と長い間2人暮らしをして最後に母親を看取って
そこに引っ越してきた人がいた。

その人曰く親の束縛がすごくてあれダメこれダメでやっと解放されて
ホットしたと言っていた。

実は、6月に亡くなった姉もそんなこと言ってた。
姉の場合は、束縛をはねのけてまあ色々好きにやったけどね。
最後は乳癌にやられた。

でも姉の日記を読んだら、親の束縛に対する恨みもつづられていた。
自分も親の束縛はいろいろ感じたし、40歳を超すまでは怒りもあった。
でも40を過ぎて漸く怒りから解放された。(今55)

よく世の中見渡すと、親ってだいたいそんなもんだとやっとわかった。
自分の親だけがひどい束縛をしているわけじゃあない。
みんなその中で、何とか自分の居場所を確保しつつ生きているんだなと思う。

やりたいことあったら、うまいこと親を出し抜いたり、黙ってやったり。
色々工夫して自己実現するのさ。
もちろん親の言いなりになって結果幸せというケースだってあるだろう。

そりゃ中には理想的な親もいる。
せがれや娘のやりたいことを理解して背中を押してくれるような素敵な親。
だけどそれは本当にごく一部。たいていは、そんな人間的にできている親なんて
いやしない。

それがわかって親に対する怒りや感情をコントロールできるようになってきた。
それが40歳か。
これから、親の介護が本番を迎える。親に対する怒りはもう面に出すまい。
これから両親がなくなるまで精一杯、介護するさ。

もうすぐ父がリハビリ病院から退院してくる。
8か月振りに両親が家にそろうのかな??
穏やかな毎日を過ごせるように、がんばるさ。

上さんには感謝しかないな。それなのにたまに腹を立ててる自分がいるけど。
そういうときは時間をおいて感謝の気持ちをよみがえらせるのさ。
ま、俺の両親が終ったら次は上さんの両親が待ってるからな。(介護を)