脱ゆとり教育

ゆとり教育を抜け出して、昔の教育、
52歳の自分が受けたような教育
に戻すという話あり。ちょうどNHKでやってた。

もともと、ゆとり教育になるところをすでに30歳近くで眺めながら過ごしてきた。
その感想を書いておく。

そもそもゆとり教育へ移行するとき、多くの有識者
「今の日本の教育は間違っている」
「教育を根本から改革するべきだ」
「これだけやって英語を使える社会人が少ないのは教育が悪いからだ」
と言っていたのを覚えている。

この「根本から」という言葉自分は嫌いだ。
だって、戦後の焼け野原から世界第2位の経済大国になった日本の
教育が根本から間違っていたわけがないだろう。

詰め込みすぎで消化しきれない子供が多いなら教える内容を量より
質に持っていけばいい。日本の成長とともに教える量が肥大化していった
結果だろう。そう増えた分を少し削ればいいだけだ。
決して円周率を3にすることではないはずだ。

英語ができない人が多ければ実用的な英語の教育を考案すべき。
密入国の人たちが生きていくために日本語をマスターする過程を
見ればまず使える英語はどうすればいいかは案外簡単にわかると思う。

つまりは、「根本から」変えるのではなく明らかに間違っちゃってるところを
改善していけば段々とよくなっていくはずだ。

脱ゆとりもまた「根本から」改革しないでほしい。
明らかにおかしい部分を改善するのが正しい。

脱線だが、憲法改正もそうだ。国防を放棄している明らかに間違っている
ところを改正すればいい。
「押し付けられた屈辱的な憲法だ、根本から作り直す」というのは
間違っている。
韓国が日本がすべて悪いとして、歴史的な建物まで壊すのとよく似ている。